今回の内容
2ビートキックとは?
プールに行ったときに周りの人を見てみると『どうしてあの人は、あんなに楽に泳いでいるのだろう?』と思ったことはないですか?
その方が意識して泳いでいるかどうかは分かりませんが、水泳にはキックの回数のルールような物が存在するんです。
- 大人になって水泳を始めたスイマー
- ダイエット目的で長い距離を泳ぎたい
- そもそも25mが苦しい…
という方など、子供の頃に水泳をしていなかった人はこのキックの回数のルールを知らないかもしれません。
今回はキックの回数について、学んでみましょう。
これが出来るようになれば、30分や1時間泳ぎ続けることも夢ではありませんよ。
クロールのキックは『2ビートと4ビートと6ビート』
クロールのキックには
- 2ビート
- 4ビート
- 6ビート
と3種類のビートが存在します。
このビートというのは、手で水を2回かく間に何回キックを入れるかということです。
つまり右手をかくと、左足が1回、左手をかくときに右足を一回蹴るのが2ビート。
分かりにくい方は、1かきで1回キックと覚えましょう。
動画で確認
同じく4ビートであれば、2かきで足が4回、6ビートであれば6回です。
4ビートはかなり変則的で難しい泳ぎになってしまうので、まずは2ビートと6ビートをマスターしましょう。
6ビートの動画
泳ぐ距離によって変わるビート数
2ビートと6ビートですが、泳ぐ距離によって使い分けましょう。
- 長距離で泳ぎたい→2ビート
-
短距離で泳ぎたい→6ビート
これが基本と言われていますが、理由は非常に単純で2ビートはキックする回数が少ないので疲れにくいです。
その反面6ビートは、キックをする回数が多いので早く泳げるのですが疲れやすいです。
足の筋肉は人間の体の中でも大きな筋肉なので、そこを動かすと当然、疲労は早く溜まっていきます。
オリンピックや世界水泳などを見ていても、50mの短距離を2ビートで泳ぐ人もいませんよね。
ちょっと勉強
近年では1500mの長距離でも、6ビートが主流になっていますが世界記録保持者の中国の孫楊選手などは少ないビート数で泳いでいます。
つまり有酸素運動でダイエット目的で泳ぐ方は、2ビートで泳ぐと心拍数が上がりにくくおすすめ。
25mを負荷をかけつつ泳ぎたい方や、短距離の試合に出たい方は6ビートで泳ぎましょうということです。
2ビートキックの練習方法
今回は楽に長く泳ぐことが目標なので、2ビートキックの練習をしていきましょう。
足だけ練習
まずは、足だけで練習してみましょう。
下向きに1回ずつ蹴って、2ビートの感覚を掴んでいきましょう。
この時、普段連続でドンドンと蹴っている人は少し難しく感じてしまうと思いますので、ゆっくり1回ずつ蹴ることを意識してみてください。
下の動画では横向きのキックや、ツイストキックを紹介していますが、初心者の方は難しいので挑戦したい人のみOK。
動画で確認
実際に泳いでみる
足でゆっくりとキックできるようになったら、手もつけて泳いでみましょう。
ポイント
- 蹴るタイミングは入水の時
- ゆっくり大きく泳ぐ
- 力まない
- 右手が入水するときに、左足をドンと1回蹴る。
- 左手が入水するときに、右足をドンと1回蹴る。
泳ぎ方としては単純ですが、頭が混乱する!
という方にとっておきのコツをご紹介します。
それは右手が太ももまで来たら右足を蹴る。
左手が太ももまで来たら左足を蹴る。
考えてみれば、右手が入水するときに、左足をドンと1回蹴ると同じことをしていますよね?
この2ビートは初めはやり辛いですが、慣れればどうってことないのでぜひマスターしましょう。
長く楽に泳ぐ方法はキックにあった
プールで楽に泳いでいる人は、キックではなく腕だけで泳いでいる人が多いです。
クロールの推進力の8割は腕だと言われているように、長く泳ぎたければ足はバランスを取るだけで十分ということですね。
今回のまとめ
- 疲れない泳ぎは2ビート
- 早く泳ぎたければ6ビート
- 2ビートのタイミングは右手が入水するときに、左足を回蹴る
2ビートをマスターして疲れない泳ぎをして、効率的に有酸素運動をしてみましょう。